行動する力は、 意志の強さだけでできているわけではない
昔、起業家支援に携わっていた。
そこには、 何か大きなことをやりたい人、 夢や希望を抱えた人たちが集まっていた。
やり方も、ノウハウもあった。
理論だけで言えば、 そのやり方を実践すれば、 誰もがある程度同じように成果を出せるはずだった。
でも、実際はそうではなかった。
そして成果が出ないとき、 その理由は個人の意志やマインドに帰着することが多かった。
「あの人は意志が弱い」
「他人軸だから」
「覚悟が足りない」
当時は私自身も、 そんな見方をしていたと思う。
でも今は、 そこにひとつ大きく抜け落ちていたものがあったと思っている。
同じノウハウを渡されても、 それを実行するために必要な身体的コストは、 人によってまったく違う。
人前に出ること。 売ること。 断られること。 失敗すること。 不確実なまま決めること。
「コンフォートゾーンを抜ける」ひとつとっても、 ある人にとっては少し勇気を出せばできることが、 別の人にとっては、身体が危険を感じるほどの負荷になるかもしれない。
外から見れば「努力不足」に見える行動の裏で、 その人の内側では、神経系が必死に安全を守ろうとして フル稼働しているかもしれない。
ノウハウは同じでも、 それを扱う身体や神経系の状態は、 ひとりひとり違う。
ここを見ずに「意志」や「マインド」だけで 人の行動を説明することには限界があるのだ。
行動する力は、 意志の強さだけでできているわけではない。
不確実さにとどまれること。
失敗しても戻ってこられること。
人の反応に触れながら、 自分を失わずにいられること。
そうした身体や神経系の力もまた、 人が前へ進むことを支えている。
ノウハウや「正しいやり方」だけで 人が前へ進む時代は、 もう終わりつつあると思っている。
何をすればいいか、だけではなく、 それをしようとしたとき、 その人の身体に何が起きるのか。
今ここの体験から立ち上がるものには、 その人の真実が含まれている。
CoreFieldでは、そこから人を見る場所でありたいと思っている。
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